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【「QC」?「USB-PD」?】急速充電の基本

急速充電の基本基礎知識
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スマートフォンは今や日常生活に欠かすことができません。
なので充電時間に縛られたくないでしょう。

そのためスマートフォンの充電には「急速充電」技術が使われています。
しかしどのようなものかご存じでしょうか?

本記事では急速充電についての基本を紹介します。

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急速充電とは?

「急速充電」とは文字通り、「速く充電できる」技術です。
「高速充電」とも言われます。

しかし「急速充電」に明確な定義はありません。
速く充電できるなら、一般的に急速充電と扱われています。

充電技術が向上した2023年現在、ほとんどのスマートフォンが急速充電に対応しています。(→スマートフォン別バッテリー情報)

「W」(ワット)や「A」(アンペア)が大きいと?

充電器でよく見かける「W」(ワット)や「A」(アンペア)。

「W」(ワット)や「A」(アンペア)の数字が大きいと、速く充電できます。

例えばこちらの充電器(Anker PowerPort mini)は「12W」(5V/2.4A)の出力で充電ができます。

電気の計算式は次の通りです。

電流(A) × 電圧(V) = 電力(W)
A:アンペア V:ボルト W:ワット

電圧は一定であることが多いため、流す電気(=電流)の量を増やすことで電力が上がります。
電力を上げると比例して速く充電できるようになります。

この12Wでも一般的には「急速充電器」として扱われています。
しかし充電技術とスマートフォンのバッテリー容量が向上した2023年現在では、比較的充電速度が遅い充電器になっています。(→【「mAh」とは?】バッテリー容量の基本)

2023年現在は100Wを超える充電器も存在します。

スマートフォンを急速充電するには?

以下の3種類が揃ったときに、最速の充電が可能となります。
いずれか一つでも抜けてしまうと急速充電ができません。

・対応スマートフォン
・対応充電器
・対応ケーブル

ただし「最大」表記。
あくまで理論上の速さになります。

対応スマートフォン

充電技術が向上した2023年現在はほとんどのスマートフォンが急速充電に対応しています。

ただし各スマートフォンで上限が存在します。

例えば、Apple社「iPhone 14」は「最大20W」です。
Google社「Pixel 7」では「最大21W」となっています。

各スマートフォンの急速充電対応状況はこちら

対応充電器

急速充電するためには、急速対応充電器が必要です(上記参照)。

例えば、Apple社「iPhone 14」ならば「20W以上」の、Google社「Pixel 7」ならば「21W以上」の充電器が必要になります。

「Anker Nano II 30W」は、最大30Wの出力が可能。
しかし「iPhone 14」・「Pixel 7」でも問題なく充電できます。
送られる電力がそれぞれの上限の20W・21Wに自動的に制限されるためです。
そのため過剰に充電されることはありません。

これはiPhone・Pixelに限らず、他のスマートフォンでも同様です。

対応ケーブル

急速充電するためには、対応のケーブルも必要です。

ケーブルは一番忘れがちになる急速充電対応ツールです。

例えば、Apple社「iPhone 14」シリーズならば「Lightningケーブル」の、Google社「Pixel 7」シリーズならば「USB Type-Cケーブル」となります。(→【Lightning?USB Type-C?microUSB?】充電端子の基本)

充電器に接続する端子は、どちらも「USB Type-C」となります。

充電器に接続する端子は、はじめに例として挙げた「Anker PowerPort mini」のように「USB Type-A」もあります。
※USB Type-A:パソコンのマウス等多くの電子機器で採用されている、裏表がある端子。

しかし2023年現在、「USB Type-A」が採用されているケーブルは比較的遅めの急速充電となっています(急速充電の概要は上記参照)。

元々「USB Type-A」は電力供給を目的とした端子ではありませんでした。
そのため電力供給も使用用途に加えた端子が2015年頃に登場。
それが「USB Type-C」です。

そのため2023年現在、充電器に向いている端子は「USB Type-A」よりも「USB Type-C」となっています。

USB Type-Cケーブルの充電速度について

上記で「USB Type-Aは電力供給に向いていない」と紹介しました。

しかし「USB Type-Cケーブル」でも充電速度が遅くなってしまう場合があります。

理由は「USBの規格の問題」です。

元々「USB」全体が電力供給を目的とした規格ではありませんでした。
そこで電力供給規格を新たに制定。
これが「USB-PD」(下記参照)と呼ばれるものであり、多くの「USB Type-Cケーブル」で採用されています。

しかし「USB Type-Cケーブル」の中には「USB-PD」に対応していないものがあります。
使用目的が電力供給ではなく「データ転送専用」のものもあるためです。

そのため「USB-PD」に対応していないケーブルを使用してしまうと、スマートフォンや充電器が急速充電に対応していても普通充電になってしまいます。

「USB Type-Cケーブル」は「USB-PD」に対応しているケーブルを選びましょう。

フル充電(100%)になってもケーブルをつないだままで大丈夫?

フル充電(100%)になってもケーブルをつなげたままでも問題ありません。

はじめに紹介したように、「急速充電」は普通充電と違って充電時の電力が大きくなります。
そのためフル充電(100%)になった場合はさらに充電され続けると思われるかもしれません。

しかしスマートフォンは一定以上の充電が完了すると自動的に流れる電気が制限されるようになっています。
約80~90%までは急速充電され、その後は低速充電。
やがてはほとんど充電されなくなります。

そのためフル充電(100%)になっても過充電されることはありません。

またこのような制限があるため、充電時の寿命も普通充電と全く変わりません。

急速充電はスマートフォンが熱くなる?

急速充電は普通充電と違ってスマートフォンが熱くなります。

これは電力が大きいため(上記参照)、その分発熱してしまうためです。

ただし異常な熱さの場合、何らかの問題が起きていることがありますので注意してください。

急速充電の規格は複数ある?

一口に急速充電といっても、実は複数の規格があります。

・USB-PD
・QC
・PowerIQ
・Super Fast Charging
・SuperVOOC
・BoostMaster
・TurboPower
・Super Charge 等

代表的な2つの規格「USB-PD」「QC」と、見かけることが多い「PowerIQ」について紹介します。

「USB-PD」とは?

「USB-PD」(読み方:ユーエスビー・ピーディー)とは、名の通り「USB」の充電規格です。

「PD」は「Power Delivery」(パワーデリバリー)の略で、日本語では電源供給を意味します。
2023年現在は規格上、最大240W(製品下では最大100W)まで出力が可能となっています。

「USB-PD」はどんなスマートフォンでも使用できる急速充電規格。
理由はどのスマートフォンでも充電端子が「USB」規格であるためです。

Androidスマートフォンの充電端子は「USB Type-C」。(→【Lightning?USB Type-C?microUSB?】充電端子の基本)

充電端子の違いから異なると思われてしまうiPhoneシリーズも、急速充電規格は「USB-PD」を採用しています。

「QC」とは?

「QC」(読み方:キューシー)とは、Qualcomm(クアルコム)社が開発した急速充電規格です。

「QC」は「Quick Charge」(クイックチャージ)の略。
「USB-PD」と同様に広く浸透しており、主にQualcommのCPUである「Snapdragon」を搭載しているAndroidスマートフォンで使用できる急速充電規格です。

2023年現在の最新バージョンは「Quick Charge 5」で、最大100Wの出力が可能。
しかしバージョン4以降は「USB-PD」と互換性があるようになりました。

お使いのスマートフォンによって変わりますが、2023年現在は「USB-PD」対応充電器の方が汎用性が高いため使いやすいでしょう。

各スマートフォンの急速充電対応状況はこちら

「PowerIQ」とは?

「PowerIQ」(読み方:パワーアイキュー)とは、Anker(アンカー)社が開発した急速充電規格です。

上記でも例として挙げているように、Ankerは充電器などでトップクラスのシェア・性能を持つメーカーです。

そんなAnkerが開発した「PowerIQ」は、上記の「USB-PD」「QC」と高い互換性を持ちます。

またAnkerは並行して「Voltage Boost」と呼ばれる独自の急速充電規格も採用。

そのためどんなスマートフォンでもAnkerの充電器ならば急速充電ができるでしょう。

他にもある急速充電の規格

詳しく紹介した上記3種類以外にも急速充電規格はあります。
しかし汎用性はなく、そのメーカー独自のものとなっています。

・Super Fast Charging(読み方:スーパーファストチャージング)
  Samsung(サムスン)の急速充電規格

・SuperVOOC(読み方:スーパーヴォーク)
  OPPO(オッポ)の急速充電規格

・BoostMaster(読み方:ブーストマスター)
  ASUS(エイスース)の急速充電規格

・TurboPower(読み方:ターボパワー)
  Motorola(モトローラ)の急速充電規格

・Super Charge(読み方:スーパーチャージ)
  Huawei(ファーウェイ)の急速充電規格

ここで挙げた急速充電規格は一例であり、他にも各メーカー独自の急速充電規格があります。

これらのスマートフォンを使われている場合は、汎用性のある急速充電規格の充電器を使用するよりもそのメーカー独自の充電器を使用した方が、さらに速く充電できるでしょう。
その場合の多くは、スマートフォンと同梱されている付属の充電器となります。
しかし近年は充電器が付属されないことも多くなっています。

その場合は汎用性のある急速充電規格を採用している充電器を使用することになるでしょう。

【他の基礎知識】

【Lightning?USB Type-C?microUSB?】充電端子の基本
【「Qi」って?】ワイヤレス充電の基本
【「mAh」とは?】バッテリー容量の基本
【必須アイテム】モバイルバッテリーの基本

サムネイル画像出典元:写真AC

基礎知識
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